電気設計担当者の主な業務は
①インクジェット装置向け制御基板の回路設計
②各種制御用FPGAプログラムの設計
③インクジェット装置本体の配線設計および制御盤設計
の３つです。
①インクジェット装置向け制御基板の回路設計
トライテックのインクジェット装置には、インクジェットヘッド等を制御するための多くの電子回路が組み込まれた基板が何枚も搭載されています。これらの回路設計はすべて自社で行っています。
自社で設計することにより、インクジェット装置のカスタムが可能となり、お客様の幅広いニーズに対応していくことが可能となります。設計時に使用するツールはOrCAD Captureです。
②各種制御用FPGAプログラムの設計
自社で設計した制御基板には、プログラム可能な論理コンポーネントを含むFPGAを搭載する場合があります。そのプログラム設計を自社で行っています。プログラム可能なハードウェアを使用することにより、特殊なカスタムも短期間で可能となります。設計時に使用するツールはQuartus® Primeです。
③インクジェット装置本体の配線設計および制御盤設計
インクジェット装置本体には、モータ、電源、PLC、ブレーカ、さらにヘッドを駆動させインクを吐出させるための複雑な電気配線が組み込まれています。これら電子部材の配置を考えながら、最適な配線ルートを考えます。トライテックの装置はカスタマイズ品が多く、使用する部材も装置によって全く異なります。これら多種多様な部材を確実に無駄なくプリンターとして動かせるよう設計するのがエンジニアの腕の見せ所です。
機械設計担当者の主な業務は
①装置構成設計
②構成部品設計
の２つです。
トライテックのインクジェット装置は、基本的にはインクジェットヘッドを複数搭載したキャリッジが搭載されており、印刷対象となるメディアの載ったテーブル上をキャリッジそのものがスキャンしながら印刷動作を行います。この印刷動作を行う印刷機構を中心に、UVランプや乾燥機などの周辺機器の配置や、顧客の工場レイアウトとの整合、連携等を考慮して装置外観の設計を行います。
トライテックの装置はお客様ごとのご要望に沿って設計するため、搭載されるインクジェットヘッドは多種多様であり、形状や重量、配置数・配置方法が異なります。全く同じ装置を設計することはほぼありません。失敗を重ねながらエンジニアとして成長し、自分の手掛けた装置がプリンターとして正常に動いたときの感慨はひとしおです。設計時に使用するツールはSOLIDEDGE・SOLIDWORKSです。
ソフトウエア設計担当者の主な業務は装置を制御するソフトウエア設計・コーディング・デバッグです。
印刷ソフト（アプリケーション）の開発はC＋＋言語を用いて行っています。トライテックの装置を制御する印刷ソフトは標準設計が完了している装置のソフトをもとにカスタマイズしますので、開発スピードは速く、ベースとなる設計情報が各担当者に共有化され都度バージョンアップされておりますので高精度な設計作業が実現しています。設計時に使用するツールはVisual Studioです。
お客様が所望される印刷方法を実現するために印刷を制御するソフトウエアの役割は重要です。Windowsパソコンでお客様が直接操作するインターフェースも、より使いやすいものを目指して工夫を重ねています。
トライテックの製品技術職は、当社のインクジェット装置を知り尽くした専門家の集まりです。主な業務は①装置の仕上げ（装置本体の配線・配管）②組立・部品の組付け③納品設置④アフターサポート・メンテナンス の４つです。
装置そのものに触れているエンジニアなので、お客様に納品した装置に対して不具合が発生した場合でもすぐに原因を見極め、必要な修理や部品交換など、適切なサポートを行います。
市場開拓部は
①営業グループ
②テストエンジニアグループ
の２つの部署から構成されています。
①営業グループは、お客様が初めてトライテックにお問合せ頂く際の窓口となります。ホームページや展示会などを通じて弊社の製品に興味を持っていただいたお客様に対し、「お客様にとって本当に役立つ装置」を提案するために、営業グループ・テストエンジニアグループが一体となって工夫を重ね、知恵を絞り、お客様の現在の製造方法からコスト削減・品質改善できるような装置を提案してまいります。「営業」というより、技術的な背景も理解したうえで最善手を提案することのできる「技術コンサル」という側面が強い業務です。また、営業主担当を強力にサポートするアシスタントは縁の下の力持ち。アシスタントがいないと業務が回りません。
②テストエンジニアグループは、お客様からの印刷に関する具体的なご相談に対して、弊社の装置を使って、ご要望に沿った「印刷見本」をつくります。今まで積み重ねたノウハウを最大限に活かし、今まで印刷が難しいと思われていた形状・素材に対しても「こうすればできるんじゃないか」などアイデアを出し合い、お客様の抱えている課題に対して全力で取り組みます。更に、様々なインク・様々な装置を使いこなすのもこちらの部署です。インクが液滴としてきちんと吐出されるか、インクによる装置への物性ダメージはないかなどを予め検証し、スムーズにテストをおこなうのも重要な業務です。
調達部門（製品設計３グループ）と総務部はトライテックの重要な後方支援部隊です。
トライテックは装置毎に受注生産をしておりカスタマイズ対応をしていることから、１つの装置に使用される部品の数が山ほどあります。設計部門からのオーダーに応じてこれらの部材を手配するのが調達部門の業務です。部品調達だけでなく、在庫管理・部材管理、ケーブル作製や基板への部品実装もこなす、頼もしい部署です。
総務部は請求支払業務から労務管理・輸出入・法務・知財・採用人事まで幅広く業務をこなしています。配送業者への対応、宅配弁当の対応・出張時の宿泊予約・飛行機の手配・備品の補充など、細かい仕事がたくさんあります。なるべく他部署のスタッフが現場に集中できるよう、総務で引き受けていることが多いです。
